故ブラザー阿部のみことばのおすそわけ(21)

10月6日。ルカ福音書11章

 

「このように、あなたがたは、悪いものでありながらも自分のこどもには良いものを与えることを知っている。まして、天の父は求める者に、聖霊を与えてくださる」

 

今日は、この「イエスに願う」ということを考えてみました。

 

この聖書の前半で、真夜中に友だちの所へ行って切に願うのです。が、その願いは「自分のため」ではなく、「愛する人のため」なのです。わたしたちは、毎日、神さまに願います。わたしたちの祈りが、自分のためではなく、苦しむ人、悲しむ人、死の苦しみに出会っている人、心の悩みを抱えている人、その人たちのために祈ることであれば、それは、いつか神さまが大きな恵みとして、わたしたちに与えてくださると思います。わたしたちが苦しみのなかで悲しみのなかで祈るとき、自分しか見えなくなってしまうときがあります。そんなとき、私の周りにももっと苦しんでいる人がおられることを考えてみましょう。自分の苦しみを隣人の苦しみに合わせて祈ること。これができたなら、素晴らしいことです。そして、その祈りは、わたしたちに豊かな恵みとして、神さまによってわたしたちに再び与えられることを信じましょう。